オーストラリアで看護師になりました

看護留学・移住・医療・シドニーのこと

オーストラリアでナースになった私が働きながら思ったことを書いていきます。 2019年からブログを移動しました。http://nozomikodaira.com

オーストラリアの看護師の薬のあげ方

オーストラリアで看護師として働いてあっという間に1ヶ月が経ってしまいました。

 

振り返ると早い気がしますが、週5日同じ時間に働くのは久しぶりでまだ慣れません。。

 

今回は薬のあげ方について書いてみました。

  

私は、全くの新人ではないですが、業務にまだ慣れていないということで、

スタッフが一番多いモーニングシフトだけを毎日をしていました。

 

海外看護師ということでサポートが欲しいということを師長に言ってあったので、毎朝薬をあげる時はeducater という病棟専属の教育担当者を付けてもらっていました。最初の2週間は本当に1対1で薬をあげている時間はずーっと一緒にいてもらい、一つ一つ確認してもらっていました。

後半の3〜5週間目は少しずつ自立して、今では一人で全部やっています。

 

なぜ、そこまでサポートが必要かというと、、、

 

薬のあげ方が日本と全然違うからです。。

日本の病院では薬局が各患者様にその日の薬振り分けてくれるので看護師はその薬を配るだけでした。点滴も各患者ごとに準備してくれてあるので、看護師は作って、点滴を開始するだけでした。薬剤師が薬の準備をやってくれていたことに慣れていた私はオーストラリアの薬のあげ方に戸惑いまくりでした。

 

  • 薬はトロリーを使う

オーストラリアでは薬のトロリーが一人の看護師に付き、一つ与えられます。

こんなのです。

 

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この引き出しにびっしり薬が箱ごと入ってるんです。看護師は患者の薬のオーダー(現在ほとんどの公立病院は電子カルテです。)を見て、薬を確認して箱から出して小さなカップに入れて患者に渡します。

 

私が勤めている病棟は内科なのでたくさんの薬を飲んでいる患者が多いので、薬に時間がとてもかかります。

普通に10種類くらい飲んでいる人がザラ。。受け持ち患者の数は4人と日本の半分くらいなのに私は4人の薬をあげるのに2時間はかかります。(開始1ヶ月の現在)

 

時間がかかる理由は

  • 自分のトロリーに患者の薬がない
  • 薬がなかったら薬局に電話して注文しなければならない
  • インシュリン用の注射器がトロリーに入ってない

書き始めたらキリがないのですが、トロリーに入っているはずのものがない!となってそれを探しにメディケーションルームや倉庫に行ったりして、それの往復で最初の2時間は潰れます。

 

勤務の終わりに誰も薬の補充やトロリーの整頓などをしません。(これは私の働いている病棟だけかもしれませんが・・・)

 

 

  • ダブルチェックの薬が多い

 NSW healthの決まりで、病院ではリスクが高い薬は看護師2人でのダブルチェックをしなければなりません。

 

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画像参照

http://bcm.bc.edu/issues/winter_2010/features/rookies.html

 

ダブルチェックが必要な主な薬は

  • インスリン
  • 麻薬
  • 点滴(抗生剤など)
  • 注射(どの薬も)

です。なので、いちいち他の看護師を呼んで、自分の患者の薬を一緒に確認してサインをしてもらわないといけません。

ミスを防ぐためには必要不可欠ですが、ダブルチェックをしてくれる看護師を見つけるのにとても苦労します。みんな自分の患者でいっぱいいっぱいなので。

 

薬のあげ方が日本の看護との一番の違いなのかな〜と思います。

働いてみて気づく違いがいくつもあるので今後もまたブログで書いていきたいと思います。 

 

Nonpy 

 

オーストラリア看護師の給料大公開!日本の経験年数も考慮される?

給料の話をします

給料の話は看護留学している日本人看護師さん達によく聞かれる質問ナンバーワンくらいです笑。そうですよね、誰でも、目指している職業の給料は気になりますよね。それがモチベーションにもなりますし。 

 

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私も看護留学を始めた当初はオーストラリアの看護師はこんなにもらえるのか!???と驚いたものです。(ただ、今の私の見解は違います。。シドニーの物価の高さを給料を比べたらそれほど高給取りではないからです。あらあら。。)

 

では実際の給与体系表があるので見てみましょう!!

 

これは私が住んでいるシドニーがあるNSW州のものです。一般公開されているのでグーグル検索すればPDFが出てきます。表の下にリンクもあるので参考にしてください。

 

NSW Public の2017年7月からの最新の給与です。毎年7月に更新されます。

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Registered Nurse(通称RN)が日本の正看護師にあたる職種です。

Registered Nurse は1st year から8th year まで年功序列で時給が上がっていきます。

黄色のマーカーを引いたところが看護師1年目です。時給だと30.81ドルとなっています。

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参照:http://www.nswnma.asn.au/wp-content/uploads/2013/07/Public-Health-System-Nurses-and-Midwives-State-Award-2017-1-July-2017.pdf

 

見えにくい人のためにこちらに書きました。

 

Registered Nurse/Midwife

年数   週給 $   時給 $

1st year  1,170.80  30.8105

2nd year    1,234.40    32.4842 

3rd year     1,298.10    34.1605 

4th year     1,366.40    35.9579

5th year     1,434.30    37.7447 

6th year     1,501.80    39.5211

7th year     1,579.00    41.5526

8th year     1,644.00    43.2632 

8年目以降は給料は変わりません。

 

注意:Public(公立病院)は紹介した表に基づいていますが、Private(私立病院)は若干異なります。Privateは看護師それぞれとの個人契約となるので個人によって時給が異なります。Privateのことは実際まだ働いたことがないので詳しくはわかりません。

 

ちなみに4年目看護師のところにブルーのラインが引かれていますね。

実はこれは私の現在の年数です。

 

 

あれ?のんぴー、看護師として仕事始めたばっかりじゃないの?

 

という方いると思います。

 

そうなんです。オーストラリアではまだ3週間しか看護師として働いていません。なのになんで4年目のお給料?というと・・・

 

オーストラリアでは海外の看護師経験年数をカウントしてもらえるのです!!!!

 

イエーーーーーーーーイ!!!!!!!!! 

 

※これ実際の私の給与明細です。Year 4となって4年目看護師の時給が支払われています。

 

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ただし、交渉すれば可能という話です。

日本の職歴証明書を英語で翻訳したものを病院の人事に出し、認められれば年数に入れてもらえるということです。

私もはじめの1週間目の給料は看護師1年目として払われていたため、給料を管理しているNSW本部のオフィスに電話をしてどうしたらいいのか確認し、マーネージャーにもメールで再度給料が違うと訴えました。

ここでもオーストラリア、なんでも交渉次第というか、こっちが気づくまでは特に何も言ってこない雰囲気です。

 

私の聞いた話ですが、海外での経験年数を考慮してくれるのは病院によって異なるようです。私の働いている病院では、年数をそのまま考慮してくれましたが、他のシドニー市内の病院では海外で経験年数が5年以上あっても看護師3年目からになったりなどしているようです。なので病院によってかもしれません。

 

とはいえ、全く新卒と同じお給料ではないということだけでもありがたいことです。海外での経験を認めてくれるオーストラリア素晴らしい!!!!!

 

私が看護師ライターとして活躍している看護師転職サイトにもお給料にも触れた記事を書いています。

kango4job.com

まとめ 

  • 日本の看護師経験がオーストラリアで看護師になった時に給料で反映される可能性もある!
  • 公立病院の給与は一般に公開されているので誰でも見れる
  • オーストラリアは移民が働きやすい国

 

オーストラリアで看護師として1週間働いて思ったこと

オーストラリアで看護師登録ができたのが7月始め。運良く、シドニー市内の公立病院で働き始めました。

 

今日は看護師として1週間働いた感想を率直に書いていきます。

 

私は日本でも看護師で、オーストラリアでは大学に行かずにブリッジングコース(Entry Program fot Internationally Qualified Nurses, EPIQ) で看護師になってます。

 

なのでオーストラリアで看護大学に行っている人は、知っているよーとなるかもしれませんが、私にはいろいろ新鮮でした。

 

  • どんなに忙しくても休憩に行く

私の働いている病棟はAcute Aged Care Ward (急性期老年病棟)です。おじいちゃん、おばあちゃんばっかりだからゆっくりしている病棟なんじゃないのーと思ったら大間違いです。

 

カジュアルナース(病院内のいろんな病棟で働くナース)やエージェンシーナース(派遣会社を通して来るナース)に聞くと、うちの病棟が一番忙しいそうです。ひええええ。

そんな忙しい病棟でもみんな休憩に行きます。

 

モーニングシフトの休憩は朝のモーニングティーで15〜20分とランチで30分です。

 

私は新人の為、Nurse Educaterという看護師の教育係り(この人も看護師です)とほぼ一緒に働いていますが、彼から「休憩行ったの?行ってないなら今から行ってきて!」とどんなに忙しい時でも言われます。これはかなりありがたいです。忙しい時ほど、少しでも休んだほうが後の仕事に集中でき流ので効率がいいです。

 

 

  • それぞれの職種の役割がはっきりしてる

日本で看護師だったら、結構なんでもやるですよ。患者を検査のために車椅子で移送したり、入院退院の事務仕事をしたり、、、食事を配膳したり。。。。

 

そんなのオーストラリアの看護師はやりません!

 

患者が検査の為に病棟から外に行く時は、Porter(ポーター)という男の人たちがきてくれて、検査まで連れて帰ってきてくれます。なんてありがたい!!

看護師は自分の業務に集中できるわけですね。

 

書類関係はもちろん医療事務が朝7時からいるので全てやってくれます。土日もいます!!めちゃくちゃ助かりますね。

 

退院調整はNurse Coodinaterという役職があり、その看護師が患者の搬送、退院の薬などを手配してくれます。患者を持つ私のような看護師は退院時のサマリーというものを記入する程度です。

 

 

こんな恵まれた環境ですが、私はまだ働き始めたばかりなので、何をするにも少々時間がかかります。特に時間がかかっているのが、

 

  • 物の場所が分からない
  • 点滴の薬でどうやって投与したらいいのか調べる(何と混ぜるかと速さなど)
  • 看護記録

です。。全てコンピューターなのでそれは楽なんですけどね。

 

今週は2週目なのでもう少し慣れてくるといいな。

 

と、率直な感想でした!!

 

Nonpy xx

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自己紹介

初めまして、Nonpy (のんぴー)です。

 

 

以前持っていブログはオーストラリアで看護師になるまでの過程を書いたブログだったので、今回新しいブログを作って、これからの私の思ったことなど、オーストラリアで看護師としての視点を交えながら、雑談的に書いていこうと思います。

 

自己紹介をかねて、よく聞かれる質問を書いてみました。

 

Nonpyの名前の由来は?

→小学校の時のあだ名です。結構気に入っているのでブログでも使っていきます。

 

オーストラリアに住んでどのくらい?

→2013年の9月からシドニーにずっと住んでいます。もうすぐ4年になります。

(2017年7月現在)

 

なんでオーストラリア?

→2013年に本格的に看護留学に来る4年前に大学生の夏休みで1ヶ月ほどシドニーで短期留学をしました。その時の印象がとーっても良くて(なんせボンダイビーチの近くに住んでました)、またここに戻ってきて長く暮らしたいなと思ったからです。

 

なんで看護師?

→中学生の時にTVドラマ救命病棟24時を見て、かっこいいじゃんって思いました。家族が病気で助けてあげたくて・・・とかではありません。

 

なんでオーストラリアで看護師?

→大学卒業前に、オーストラリアに戻って暮らすなら今の看護師のまま行ったらいいんじゃない?と思い、日本の看護師資格と一定の臨床経験があればオーストラリアで看護師になれることを調べて知ったからです。他の国はあまり考えませんでした。

 

 英語できるの?

IELTS academic 6.5とOET( Occupational English Test ) score Bを持っています。

OETとはオーストラリアで医療職として働くために必須な医療英語の試験です。

 

今は何やってるの?

オーストラリアの看護師資格を2017年7月に取得し、現在は、Registered Nurse

(正看護師:通称RN アールエヌ)としてシドニー市内の公立病院で働き始めました。

 

何が好き?

1. コーヒー

シドニーのインナーウエスト内のカフェ巡りをよくしています。お気に入りのコーヒーはWeak Flat Whiteです。コーヒー好きとか言ってショットは半分のWeakでミルキーなコーヒーが好きです。

 

2.ピラティス

日本にいる時から地道に続けて実は10年くらいになります。コアを鍛えるピラティスは実は腰痛予防として始めました。日本で看護師として働いている時に腰痛の同僚や先輩を見て、これは避けなければと思い、真剣にやってました。シドニーに来てからは、2〜1週間に1回くらいクラスに通っています。

 

3.書くこと

ブログもそうですが、最近看護師ライターとしての仕事も始めました。ブログでは自分の書きたいことをとことん極めて書いていきます。

 

4.旅

海外でも日本国内でも、チケットと宿だけとって行きたい場所に行くのが好きです。ここ数年は日本しか行っていないので、海外ももっと旅行してみたな。

 

 

自己紹介はこんな感じです。

これからみなさんよろしくお願いします。

 

Nonpy

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人サイトができました。 http://nozomikodaira.com